【インタビュー】
Q.ご利用前は、どんなことにお困りでしたか?
A.左膝の痛みで歩けませんでした。夜中に痛みが疼いて眠れなかったです。昼間も横になって寝たりしていました。とにかくこの膝の痛みをどうにかしたかったです。
Q.デイサービスに通い始めて、生活の中でどんな変化を感じましたか?
A.家族に「良くなった、全然違う」と言われるようになりました。
最初はまだ痛みが続いていましたが、徐々に夜の痛みが取れて、昼間も痛みが取れてきて、庭や隣の倉庫までちょっと歩けるようになりました。半年以上ぶりに買い物にもいけるようになって、今では一人で車に乗って買い物をしています。また、熊本、福岡に旅行に行くことができました。
Q.効果を感じたリハビリプログラムはなんですか?
A.足腰プログラム、コード体操、自転車漕ぎが膝に効いたような気がします。
一日中のデイで歌を歌ったりするのは合わないと感じていたので、運動だけ取り組めてちょうどいいです。子供からも、「こんなに続くなんて思わなかった」言われています。
Q.これから叶えたいこと、または楽しみにしていることは何ですか?
A.杖を外して、安定して200mくらい歩けるようになりたいです。庭の手入れや草花を植える植えて楽しめるようになったら一番いいなと思います。あと、また県外に旅行に行きたいです。
【評価結果】
足腰の力(※等尺性膝伸展筋力):18.8 → 26.4(kgf)
歩行能力(※TUG):10.7 → 8.4(秒)
【リハビリ担当よりコメント】
膝の痛みで動けずにいました。「手術はしない」と決めておられ、運動で長持ちさせたいと願いながらも、何をすればいいのかわからずにいました。
膝の状態や筋力など評価をさせていただき、関節に負担をかけずに筋肉を鍛える運動と、関節の動きが滑らかになるよう可動域訓練を重点に行いました。その量としては、1回の参加で、400回程度の関節の曲げ伸ばしをしていることになります。もちろん、関節をよくするための運動で合って、関節の負担はありません。
かなり多いように感じるかもしれませんが、5000歩の歩行では膝は1万回、屈伸することを考えれば少ないくらいかもしれません。
「無理はできない…」介護の分野でよく耳にする言葉ですが、「無理」のラインは思っている以上に高い位置にあって、勝手に「できない」と決めていることがよくあります。改めて、本人に合った「運動の量」が重要だと感じました。