M.T様・90代女性・要介護

「歳だから」と諦めなくてよかった。

【インタビュー】
Q.ご利用前は、どんなことにお困りでしたか?
A.脳梗塞を発症し、入院していました。退院し、自宅に戻り二か月間が過ぎ。食べることも飲むことも難しく、身体も思っていたように動いてくれず、「このまま動けなくなるのでは?」と思い、とても不安でした。どうしたらいいか…、何をしたらいいか…、と考え続ける毎日を過ごしていました。

Q.デイサービスに通い始めて、生活の中でどんな変化を感じましたか?
A.家族やケアマネージャーへ相談し、思いのたけを話し、しとらすを利用するようになりました。通うたびに身体が軽やかになり、おいしくご飯が食べれるようになり、生活が丸くなりハリが出ました。「今にも走り出せそう!」そんな自信が持てるようになりました。台所に立つことも諦めていましたが、いつの間にかできるようになり、家族が好きなとんかつを作ったりしています。買い物も連れて行ってもらって、できるようになりました。

Q.効果を感じたリハビリプログラムはなんですか?
A.定期的な身体測定です、「もう歳なんだから(改善はむずかしい)」と言われていた主治医に見せて褒められました!
食事や水分摂取の意識を高めてくれる(体調がよくなりました)。

Q.これから叶えたいこと、または楽しみにしていることは何ですか?
A.ここに通うことが、今の楽しみ。楽しく運動を続けていきたいです。1日でも元気な日が増えたら、嬉しい。炊事も続けたい。

【評価結果】
足腰の力(※等尺性膝伸展筋力):11.3→17.3(Kgf)
歩行能力(※TUG):13.4→9.8秒

※等尺性膝進展筋力
足腰の力の指標となる、「膝をのばす筋力」。主に大腿四頭筋の筋力です。この力が弱いと、立ち上がりや歩行が困難になります。「足腰の力」として、最も重要な鍵となる筋力で、健康寿命と密接に関係しています。

※TUG
総合的な移動能力の指標です。椅子に座ったところから始め、3m往復して、元に座るまでの時間を測定します。立つ、歩く、回る、座るにかかる時間で、総合的な移動能力の指標です。こちらも健康寿命と強く関連しています。

【リハビリ担当よりコメント】
脳梗塞後で、自宅での生活に大きな不安を抱えて見学に来られたことを覚えています。「もう歳だから…」との言葉に、「歳は関係ありませんよ」とお伝えさせていただきました。

幸い、大きな麻痺はなかったものの、入院による体力低下や気持ちの落ち込みが見られました。ある時期には体重の減少も見られたため、栄養のアドバイスもさせていただきました。その後、体重が安定し、運動の効果も目に見えて現れるようになりました。

今では心身ともに大きな改善が見られ、本当に嬉しく思っています。ご自身で体調をうまく整えながら取り組まれる姿から、私たちも「体調管理の大切さ」を改めて学ばせていただきました。