【インタビュー】
Q.ご利用前は、どんなことにお困りでしたか?
A.ある日突然、脳梗塞をして、自分の思うように体が動かなくなりました。当たり前に出来ていたことが出来なくなりました。「病気だから」と言われたらしょうがないけど…
Q.デイサービスに通い始めて、生活の中でどんな変化を感じましたか?
A.退院する時にリハビリをするところとして、紹介してもらいました。体の動きが良くなってきて、体を動かそうという気持ちになってきました。「体を動かしたい」と思うようになりました。「自分と同じような病気の人と一緒に頑張ろう」と思うようになりました。
Q.効果を感じたリハビリプログラムはなんですか?
A. 3種類、色々あっていい。口を動かすのはいいですね。黙っていれば話せなくなるから。
Q.これから叶えたいこと、または楽しみにしていることは何ですか?
A.元のように。戻るのが一番だけど。散歩をしたり、歩くことをして行きたいです。
【評価結果】
足腰の力(※等尺性膝伸展筋力):25.0 → 33.6(Kgf)
歩行能力(※TUG):37.6 → 28.3(秒)
※等尺性膝進展筋力
足腰の力の指標となる、「膝をのばす筋力」。主に大腿四頭筋の筋力です。この力が弱いと、立ち上がりや歩行が困難になります。「足腰の力」として、最も重要な鍵となる筋力で、健康寿命と密接に関係しています。
※TUG
総合的な移動能力の指標です。椅子に座ったところから始め、3m往復して、元に座るまでの時間を測定します。立つ、歩く、回る、座るにかかる時間で、総合的な移動能力の指標です。こちらも健康寿命と強く関連しています。
【リハビリ担当よりコメント】
もともとテニスを積極的にされていて、活発に動かれていました。突然大病を患い、一命をとりとめたものの、大きな後遺症を抱え、それでも何とか自宅へ退院することができました。病院からしとらすへとリハビリのバトンが託され、本格的な「維持期リハビリ」の開始となりました。
「麻痺を元通りにしたい」という気持ちがあり、少しでも近づけられるように、積極的に練習を行いました。現在は装具を外しての筋力強化も行っています。転倒もなく過ごせており、友人との食事会や奥様とドライブなど外出が出来るようになってきています。
絶望に近い状態から、少しずつ自分にできることに目向けられて前向きになっていく姿を拝見して、人としての強さに感銘を受けました。